涼宮ハルヒの困惑
俺は今ひじょうに気まずい中にいる。俺の前には朝比奈さん、横にはハルヒ、
その後ろには長門、長門の横には小泉もいる。最悪の状況だ。
逃げていいなら全力で逃げるが、どう考えても逃げれない。逃げたら殺される。
まず、これはどういう状況で、どうなってこうなったのかを考えた。
どこから考えれば・・ とりあえず、なぜこうなったか思い出すことにする。
・・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・・・
俺が放課後、、朝比奈さんはお茶をついで、長門はいつものように本を見つめている。生きているかわからなくなるくらい動かない、たまにページをめくるのを見て生きているんだなと思う、
ついでに小泉は、なにやらカードゲームの練習を一人でしている。練習したって俺には勝てないさ、あきらめろ小泉、
そんな平和な部室に廊下からバタバタと音が聞こえ、バンと扉が開き、いつもと同じようにみんなが振り返る
長門は別だ。
もちろん、入ってきたのはハルヒで、俺はまたかと思うと頭が痛くなった。
ハルヒは満面な笑顔で
「日曜日はお祭りに行くわよ!!」
と言う。 今日はどんなことを持ち込むのかと思ったが、お祭りか・・・めんどくさい
ハルヒよ、お祭りは前に別の地区でやっただろう、またやるのか、
「前は花火とかあがらなかったし、みくるちゃんが楽しみにしていた金魚すくいがなかったじゃない、なんでお祭りなのに金魚すくいがないのよ。花火がないのよ。ありえないわ、とりあえず、日曜にお祭りに行くの、みくるちゃん、金魚すくいもあるみたいだから楽しみにしててね、参加しない人は後で報告書をだす事!」
報告書をだした所で絶対受け付けないだろう、
「日曜の午後6時、いつもの場所で集合!遅れた人は・・・死刑だから!」
日曜、 死刑は嫌なので15分前に行った、やはりみくるさんと長門、小泉、ハルヒは到着していた。
朝比奈さんはピンクの花柄の浴衣、右手にはうちわをもっていた。
うん、とても愛らしい、一日の疲れが消えていくようだ。
長門は青い浴衣、柄はそれほどないがとても似合っていた。
ハルヒは赤の浴衣、柄はそれほどでもないがとてつない存在感をはなっていた。
「キョン!遅いじゃない、どれだけ待たすつもりなの?」
「15分前には来たじゃないか、死刑はされる筋合いはないぞ」
「そういうことじゃないの、もっと早くこれないのと言ってるの。SOS団の活動に対する熱意が全然ないわ!罰金よ!罰金!」
はぁ・・お金を一応多めにもってきてよかった。
歩いている途中、小泉が今から行く場所のお祭りは今年で初めて開催されると説明などをされていた。
それから10分ぐらいたったのか、やっとお祭りが開催されている所についた。
「いやー! これが本物のお祭りよ! あんなしょぼくれたお祭りよりコッチの方が面白そうだわ! さぁて!遊ぶわよ! キョン、みんなに食べ物を買ってきなさい!私はたこ焼きと綿菓子とやきそばね!」
「僕はコーヒーでいいです。」
はぁ・・・俺は金をださせるためにつれてきたのか。
「朝比奈さんはなにがいる?」
「えっと・・じゃあ、オレンジジュースで」
「長門は?」
「同じのでいい」
そのあと食べ物を買ってきた後、お面を買ったり、射的をしたり、(ハルヒが100円だけで2000円分はとった)ベンチに座って花火をみたり、ハルヒが長門の手を引っ張って盆踊りしに行ったりした。
小泉もついていった。けど、なぜかみくるさんだけ残った
「みくるさん、俺たちも踊りに行きますか。」
俺がむこうに行こうとすると、服が軽く後ろに引っ張られた。
朝比奈さんが顔を真っ赤にして下を向いていた。
「あの・・ちょっとついて来てください」
かわいい、 じゃなくて・・・どうしたんだ?なにかハルヒについてか? しかし、顔は赤くなっている。と言うことはハルヒに関する事か?
「あの、ハルヒさんの事じゃないです。」
「じゃあなんですか?」
「あの・・・それは・・・」
さらに顔を赤くした。これはもしかして・・告白?
オレは考えを改めた。未来人である朝比奈さんがオレに告白することはない。好きであっても告白などはないハズだ。
「わかりました、ついていきます。」
ついた場所は近くにあった神社、人はいないが明かりはあった。
「あの・・キョンくん・・実は・・」
そのあと、何分か沈黙が続いた、みくるさんの顔は真っ赤になっていた。
まさか、本当に告白じゃないんだろうな。
そのあと、また何分か沈黙が続いた。そしてとうとう、朝比奈さんが沈黙をやぶった
なにかを決心したような顔でこっちを向いた
「あの、私、キョンくんの事が好きです!」
俺は驚いた。予想はしていたが、本当に告白だとは思わなかった。ここで断ったらアホだ、しかし、俺はなぜか拒否をしていた。
「ダメですよ、朝比奈さんは未来人だし、付き合うなんて事はダメですよ、それに・・」
ほかに言おうとしたが、朝比奈さんがいきなり抱きついてきた
「いいんです、私、キョンくんが好きなんです。」
オレを見た後。朝比奈さんの唇が近づいてくる、オレは動けなかった。
そのとき、横から足音がした。朝比奈さんとオレは横を見た、ハルヒ達だ。
ここで最初に戻る。とても気まずい、ハルヒはこっちをじっと見ていた、とても、悲しそうな顔で、ハルヒは顔を無理やり笑顔にかえ
「なに?あんた達付き合ってたの?付き合うなら私の許可をとりなさいよ、キョン、罰としてこれからはずっとずぅーと奢りなさいよ、まぁ、今日は二人でラブラブしてていいわよ!私達は先に帰るから!じゃあ!」
ハルヒは後ろを向いて走っていった、長門と小泉は急いで後を追う、
月曜、俺の目覚めはとても悪かった。昨日の事はユメだと言うことを祈った。
学校についたあと、ハルヒはしゃべりかけてこなかった。
ハルヒがしゃべってこないのは偶然だ、ユメだったんだ。
放課後、いつものように部室に行く、扉の前でとまる、もしかしたらみくるさんが着替えているかもしれないのでノックをする。ハイ、と返事が返った。扉を開ける
朝比奈さんがこっちを見た後、恥ずかしそうに下をむいた。
これで確信した。昨日の出来事はユメではなかったんだ・・・・
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